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小川知美看護師、柴田聡看護師、遠山院長が日本フットケア・足病医学会誌に論文を発表しました

原著

「維持透析患者における心電図R-R間隔変動係数と皮膚灌流圧との関連」

小川 知美、柴田 聡、遠山 龍彦

 

日本フットケア・足病医学会誌 2023年4巻3号P.165-170に掲載されています。

 

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsfcpm/4/3/4_165/_article/-char/ja

 

抄録

維持透析患者は、末梢動脈疾患(peripheral arterial disease : PAD)の有病が高いことが知られる。PADの診断に下肢の血流評価法である皮膚灌流圧(skin perfusion pressure : SPP)等が用いられるが、全例に検査することは難しい。一方、自律神経障害は動脈硬化症と関連があり、心電図検査で測定される心電図R-R間隔変動係数(coefficient of variation of R-R intervals : CVRR)で計測可能である。そこで我々は、維持透析患者におけるCVRRとSPPとの関連を横断的に検討した。対象は当院に通院する維持血液透析患者(n = 65)とした。潰瘍などの足病変の合併とCVRRについてROC解析を行い、CVRRのカットオフ値を1.42とした。対象をCVRR正常群(CVRR ≥1.42)とCVRR低値群(CVRR <1.42)に分類したところ、CVRR低値群のSPP(51.9 mmHg)はCVRR正常群の SPP(73.1 mmHg)より低値であった(P<0.001)。この結果は糖尿病例でのサブグループ解析でも同様であった。以上より、CVRRはSPPと関連があり、CVRRがPAD診断の補助となる可能性が示された。

 

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