お知らせ

第65回日本透析医学会学術集会において2例の演題発表をおこないました

【Ⅲ15-O206-1】★優秀演題に選出されました
演題名:血液透析患者のCVRRと足病変増悪因子との関連性を考察する
(医)社団高陵クリニック 小川 知美 遠山 龍彦、金沢大学付属病院 遠山 直志
【背景】血液透析患者のフットケアにおいて足病変を合併した症例で自律神経障害がみられることがある。
【目的】透析患者における自律神経障害と足病変の関連を検討する。
【対象と方法】当院血液透析患者67名(足病変なし群45名、あり群22名)、足病変合併の有無で自律神経障害としてのR-R間隔変動係数(CVRR)を比較した。さらに既存の指標である皮膚灌流圧(SPP)との関連を評価した。
【結果】CVRRは足病変なし群2.3%に対し、あり群は1.3%であった(P<0.001)足病変合併患者は糖尿病の割合が高かったが、糖尿病の有無に関わらず足病変あり群はCVRRが低値であった。ロジスティック回帰分析ではCVRRは年齢、透析歴、糖尿病で調整後も、CVRR低値は足病変の合併と関連した。SPPを測定しえた症例(n=45)ではCVRRとSPPは有意に相関した。
【考察】血液透析患者における足病変の合併は、CVRR低値と関連した。CVRRはSPPと関連する指標であり、スクリーニング検査として有用である可能性がある。
【結語】CVRRは足病変のリスク因子の可能性が考えられる。
 
【Ⅱ17-O134-3】
演題名:当院血液透析患者の介護必要量の経年変化
(医)社団高陵クリニック 柴田 聡、遠山 龍彦、金沢大学付属病院 遠山 直志
【背景】当院の開院後から現在までの介護必要量の経年変化を振り返り、介護保険制度発足から現在までの透析患者の介護状況について考察した。
【目的】当院の血液透析患者における介護必要量の経年変化を評価する。
【対象】1990年から2019年に高陵クリニックで血液透析を施行した通院または入院中の65歳以上の症例
【方法】観察時点を1990年(当院開院時)、2000年(介護保険導入時)、2010年、2019年のそれぞれ9月1日とし、横断的に評価した。評価項目は 介護認定取得の有無、入院あるいは送迎サービスを必要の有無 、介護度(介護認定者のみ)とした。
【結果】対象者は1990年、2000年、2010年、2019年時点でそれぞれ10、24、45、68人であった。介護認定取得率は25%(2000年)から57%(2019年)となった。送迎を必要とする割合は18%(1990年)から51%(2019年)となり、平均介護度は1.83(2000年)から2.43(2019年)となった。
【考察】当院の透析患者の介護認定取得率、送迎を要する割合、平均介護度はいずれも経年的に増加傾向にあった。今後も介護必要量が増加する可能性が考えられた。

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